国際物理オリンピック入試制度の趣旨

物理学は現代の科学技術を支え、人類文明の基礎となっています。その発展のためには、自然現象に「なぜ?」という素朴な疑問を抱いてその根本を探り、新しい地平を切り開かねばなりません。今こそ物理学に愛着を持ち、国際競争にも耐える粘り強い能力を持った若人が必要です。
国際物理オリンピックは、物理に関して広く深く能力を競う場で、1967年以来毎年開催されています。我が国も世界物理年(2005年)を契機に参加することになりました。そこで阪大物理学科では、従来までの受験の枠を超えた選抜方法として「国際物理オリンピック入試」制度を導入します。この制度は国際物理オリンピックに日本代表として出場した若人で、自主的にこの方面に突き進みたい能力ある若人に門戸を開くものです。つまり、要件が揃えば、センター試験や個別学力検査は免除、推薦書は不要で口頭試問や面接も行いません。
そして、物理学科では入学後に専任のチューターを割り当てるなどの必要に応じて受け入れ体制を用意しています。

誰がどうやって出願できるのか

分り易く説明すると、「国際物理オリンピックに日本代表として出場した者」と言うことです。 オリンピックでの成績を問うものではありませんが、日本代表として出場することが必要です。
この制度は入学試験制度の変更に当たり、十分に周知期間を取る必要があるため、2008年4月に入学する人から適用します。それ以前に国際物理オリンピックに出場した人は、調査書及び志望理由書(A4用紙で一枚にまとめてください)を2007年11月に提出してください。それを基に2007年12月には結果を発表します。
国際物理オリンピックは毎年開催されますから、2008年度以降に付いても同様に実施します。 詳細の実施要綱に付いては入試要項をご覧ください。

入試制度の概要