1. 物理学や理論科学においては、幅広いスケールや幅広い対象を、
    分野の垣根を越えて眺めた時の共通性から、科学の新しい芽が出ることがあります。
    大阪大学特別栄誉教授の南部陽一郎さんの、ノーベル賞受賞の対象となった研究は、
    自発的対称性の破れについてのものでした。
    これは、物性物理学の超伝導現象を、素粒子物理学に基礎的に応用したものです。
    このような新しい科学の芽を生むべく、南部陽一郎さんのお名前を冠した
    「南部コロキウム」はスタートしました。
    分野を超えたディスカッションと、最先端の科学の話題を、ぜひ楽しんで下さい。

    南部コロキウムは、理論科学研究拠点(大阪大学大学院理学研究科・基礎理学プロジェクト研究センター)によって運営されています。
    理論科学研究拠点(大阪大学大学院理学研究科・基礎理学プロジェクト研究センター)

    拠点所属構成員

    代表:橋本 幸士(物理・教授)
    川村 光(宇宙地球・教授)
    保坂 淳(RCNP・教授)
    細谷 裕(物理・教授)

    小川 哲生(物理・教授)
    藤本 仰一(生物・准教授)
    長峯 健太郎(物理・教授)

    アドバイザリ

    大野木 哲也(物理・教授)
    浅川 正之(物理・教授)
    菊地 誠(CMC・教授)
    中野 貴志(RCNP・センター長)
    窪田 高弘(全学教育推進機構・教授)

    黒木 和彦(物理・教授)
    土岐 博(産学連携本部・特任教授)
    吉野 元(CMC・准教授)
    湯川 輸(宇宙地球・准教授)

  2. 物理学とはあらゆる自然現象の根本法則に関する学問です。
    これを知ればどんな現象でも原理的に理解できるはずです。
    物理学を学ぶということは人間の常識をふやし、
    生活を豊かにするものだと思ってください。

    南部 陽一郎     Yoichiro Nambu

    理論物理学者。
    2008年ノーベル物理学賞受賞(素粒子原子核物理における自発的対称性の破れの発見)。
    大阪大学特別栄誉教授。 福井県福井市出身、理学博士。
    ベンジャミン・フランクリン・メダル、ウルフ賞、J・J・サクライ賞、
    ディラック賞、マックス・プランク・メダル、文化勲章など多数受賞。

    写真:福井新聞社提供

  3. 第18回

    2016年1013日[木]

    場所:理学研究科H棟7階 H701講義室 時間:16:20~17:50

    講師

    齊藤 英治 先生

    東北大学 金属材料研究所 教授
    東北大学 原子分子材料科学高等研究機構 (WPI) 教授

    講演

    「スピン流とスピントロニクスの物理」

    学生へのひとこと

    スピン流は物質中のスピン角運動量の流れです。最新のナノテクノロジーにより、スピン流を実験的に捉えることができるようになり、スピンを用いたエレクトロニクス「スピントロニクス」が急速に進展しました。スピン流の基礎物理は幾何学的位相や相対論など物理学の面白く美しい部分と深く繋がっていることが明らかになり、他方でスピン流の概念はメモリデバイス開発等へ応用が進み、その一部は実用化に至っています。講演では、スピン流の基礎概念を紹介し、研究の現場の活気とともに最新の成果のいくつかを紹介する予定です。

    第19回

    2017年112日[木]

    場所:理学研究科H棟7階 H701講義室 時間:16:20~17:50

    講師

    Edwin L.Turner 先生

    Professor, Department of Astrophysical Sciences, Princeton University
    (プリンストン大学宇宙物理科学科 教授)

    講演

    Implausible Life:
    An Unappealing But Credible Scenario
    for Life's Origin
    ありそうもない生命:
    魅力的ではないが信頼できる生命の起源に関するシナリオ

    学生へのひとこと

    The single biggest mystery in science's account of how the world and universe around us developed from the Big Bang until now is that of the origin of life on Earth. Our lack of understanding of that process or event is also the reason that we cannot estimate the abundance of life in the cosmos. While it is common to speculate that life arises easily and quickly where conditions are right and thus that life is common in the universe, it is also possible that abiogenesis (the origin of life) is such a rare event that life beyond the Earth is entirely absent. I will explain why this latter possibility should be taken seriously.

    第20回

    2017年22日[木]

    場所:理学研究科H棟7階 H701講義室 時間:16:20~17:50

    講師

    梶田 隆章 先生

    東京大学宇宙線研究所長 教授

    講演

    「ニュートリノ振動の発見」

    学生へのひとこと

    今回は、ニュートリノ振動の発見というテーマでお話ししますが、この話を通して、どのような場合に重要な研究成果が出ることがあるのかについて、考えていただければと思います。

  4. 第17回 南部コロキウム
    開催日:2016年7月14日(木)
    講師:多賀 厳太郎 先生[東京大学大学院教育学研究科 教授]
    講演『ヒト脳の形態と機能の発達』

    第16回 南部コロキウム
    開催日:2016年5月26日(木)
    講師:西森 秀稔 先生[東京工業大学理学院 教授]
    講演『量子アニーリングの光と影』

    第15回 南部コロキウム
    開催日:2015年7月9日(木)
    講師:小林 亮 先生[広島大学 教授]
    講演『生物と数学とロボットと ― 理学の眼と工学の眼 ―』

    第14回 南部コロキウム
    開催日:2015年6月4日(木)
    講師:坂東 昌子 先生[元日本物理学会会長、愛知大学名誉教授]
    講演『物理が生物分野に挑戦する』

    第13回 南部コロキウム
    開催日:2015年4月30日(木)
    講師:柴田 大 先生[京都大学基礎物理学研究所 教授]
    講演『連星中性子星の合体 ― 重力波と重元素合成 ―』

    第12回 南部コロキウム
    開催日:2015年1月8日(木)
    講師:金子 邦彦 先生[東京大学複雑系生命システム研究センター長]
    講演『普遍生物学:物理学者が挑む「生きていることの状態論」』

    第11回 南部コロキウム
    開催日:2014年12月4日(木)
    講師:中島 啓 先生[京都大学数理解析研究所 教授]
    講演『物理学と幾何学的表現論』

    第10回 南部コロキウム
    開催日:2014年10月30日(木)
    講師:中家 剛 先生[京都大学大学院理学研究科 教授]
    講演『素粒子「ニュートリノ」で見る世界』

    第9回 南部コロキウム
    開催日:2014年7月24日(木)
    講師:杉山 直 先生[名古屋大学 理学研究科 教授]
    講演『宇宙交響楽 ~宇宙マイクロ波背景放射で拓く精密宇宙論~』

    第8回 南部コロキウム
    開催日:2014年6月26日(木)
    講師:肥山 詠美子 先生[理化学研究所 准主任研究員]
    講演『少数多体系物理が切り拓く世界』

    第7回 南部コロキウム
    開催日:2014年5月22日(木)
    講師:村山 斉 先生[東京大学 Kavli数物連携宇宙研究機構長]
    講演『磁石からヒッグス粒子まで』

    第6回 南部コロキウム
    開催日:2014年4月24日(木)
    講師:小林 研介 先生[大阪大学 理学研究科 教授]
    講演『ゆらぎは語る』

    第5回 南部コロキウム
    開催日:2014年2月20日(木)
    講師:谷畑 勇夫 先生[大阪大学核物理研究センター特任教授]
    講演『私たちはどこから来たのだろう?〜星のかけらの私たち〜』

    第4回 南部コロキウム
    開催日:2014年1月23日(木)
    講師:上田 正仁 先生[東京大学大学院理学系研究科教授]
    講演『冷却原子気体の最前線』

    第3回 南部コロキウム
    開催日:2013年12月12日(木)
    講師:駒宮 幸男 教授[東京大学]
    講演『素粒子物理学の発展と国際リニアコライダーILC』

    第2回 南部コロキウム
    開催日:2013年10月24日(木)
    講師:初田 哲男 主任研究員[理化学研究所]
    講演『中性子星は我々に何を語りかけているのか?
         〜宇宙・素粒子・原子核・物性のクロスオーバー』
    →講演スライド

    第1回 南部コロキウム
    開催日:2013年7月30日(火)講師:イオナ-ラニシオ教授[ローマ大]
    講演『統計力学の進展と展望』

  5. 南部コロキウムは、広く学部学生にも、
    そして専門分野外でも分かる講演を目指しています。
    講演内容に関して、講演中そして講演後にも積極的に質問を受け付けます。
    あなたの質問は、全世界の科学者が問うていない質問かも知れません。

    写真:福井新聞社提供